『すばらしき愚民社会 (新潮文庫)』小谷野敦

本書のポイントは「愚民」とは週刊大衆を買う人ではなく、文藝春秋を買う人のことをさす、というところ(該当箇所がみつからなかったので記憶で失礼)。文庫の初版が平成19年で初出はもっと古いと思うので、インチキ心理学の話などは相当古く感じてしまうが、格差社会論やマスメディア論は今でも変わっていないし、どちらかというと変わっていないことに驚愕すべきなんだろう。(学力低下も、かな)
小谷野節は中毒性があるのでハマってしまわないように気をつけています。『もてない男―恋愛論を超えて (ちくま新書)』は別所http://d.hatena.ne.jp/kasuri/20090714#p1に書いたので割愛