2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『“柊の僧兵”記 (徳間デュアル文庫)』菅浩江

/解説(鏡明)で知ったが、この作品は作者の最初の長編で1990年初出らしい。2000年に緒方剛志のイラストで再販されたのは幸運なことだし、この物語にそれだけの力があったということにもなるんじゃないかと思う。 砂漠の世界。主人公ミルン以外の多くの人々…

『刑事ぶたぶた (徳間デュアル文庫)』矢崎存美

/ぶたぶたシリーズ、初読みです。ぶたのぬいぐるみがどうして刑事なのかはスルーしないと話が先に進まないので(笑)その刑事ぶたぶたさんと、新人刑事立川君の事件簿。 ぶたぶたさんはもちろんかわいいんですが、『帰りたがる犬』のカナがかわいい。この話…

『夜聖の少年 (徳間デュアル文庫)』浅暮三文

/この世界で「大人になる」と、体が発光を始める。その頃に抑制遺伝子を移植され、反社会的行動を取れないようにされる。それを拒否した者たちは地下で「土竜」と呼ばれ、排除の対象となる。そんな土竜の一人、カオルが主人公。弱かった彼が闘いで仲間を失…

ここんとこの読了本。

今初めて、画面上のフォルダのアイコンをクリックするとタグを入れられることを知った。

asin:4403540953:title 麻城ゆう

/道原かつみによるジョーカーの漫画版が最終回を迎えて後、小説版のS-Aが続いていることを最近まで知りませんでした。というわけで久しぶりのS-Aを堪能できてとても嬉しい。秋津も以前の小説版より年齢を重ねているんだけど、相変わらずドラマ版のS-Aは大人…

青の時代―伊集院大介の薔薇 (講談社文庫) 栗本薫

/栗本薫と言えば耽美系。と世間では思われているのかもしれないけど、そっち系は、私はあまり読んだことがない。実は栗本薫は耽美系だけでなく、ミステリもかなり多く書いている。と言うと「耽美風ミステリなんでしょ?」と思われるかもしれないが、そんな…

ここんとこの読了本

私以外にはどうでもいいことだけど、[monthly]タグは以前、感想を月1ペースで上げていた時に付けたものなので、不定期になると意味がない。…まぁいっか。

『マリア様がみてる 33 ハローグッバイ (コバルト文庫)』今野緒雪

/祥子さま、卒業。 この巻の説明はこれに尽きるのですが、それだけじゃあんまりなんで。 卒業前に引っ張りすぎたせいか、実際の卒業式編は淡白に終わった感じがしました。祐巳もすっかり薔薇さまの貫禄。最終回は寂しいけれどこれは祐巳・祥子編の、という…

『支那そば館の謎 裏京都ミステリー (光文社文庫)』北森鴻

/謎の寺男、有馬次郎が京都の一寺社千光寺周辺で起こる様々な事件を必殺仕事人のごとく解決していく。事件の解決に伴って紹介される京都の習俗が興味深い。

『絶叫城殺人事件 (新潮文庫)』有栖川有栖

/おなじみの火村とアリスが一風変わった特徴を持つ館で事件に遭遇する短編集。『壷中庵殺人事件』は、地下の密室で壷を頭に被せられた死体が見つかるという本格的な密室もの。表題作は近年流行りのテーマかもしれないが、ラストシーンは妙にぞっとさせられ…

『下り「はつかり」―鉄道ミステリー傑作選 (光文社文庫)』鮎川哲也編

/「鉄道ミステリー」と聞くと西村京太郎に代表される時刻表アリバイものを想像するが、このアンソロジーに収録されている作品はもっと懐が広い。作中に「鉄道」が使われればいいんじゃないか、という気さえするし、そもそも事件と解決を伴うミステリーです…

『百年の誤読 (ちくま文庫)』岡野宏文, 豊崎由美

/題名の通り、1900年から2000年頃にかけてのベストセラーを岡野氏と豊崎氏が対談形式でメッタ斬りする内容。文学に限らず、ハウツー本も対象。ハウツーなどは、後年に読み返せば嘲笑を免れないと思いますが、文学もその例に漏れず。そもそも価値観や善悪が…

ここんとこの読了本

iPodnano使い始めると途端に本が読めなくなる…