2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『硝子細工のマトリョーシカ (講談社ノベルス)』黒田研二

再読。某オフ会席上にて、出席者の一人が『容疑者Xの献身』や『葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)』より面白い!と宣言し、その場の誰もが驚愕した(失礼)問題作。 既読であったが、きれいさっぱり忘れていたので、初読と同じ。ス…

6月の読了本

『結婚なんてしたくない』黒田研二→感想 『予告探偵―西郷家の謎 (C・NOVELS)』太田忠司→感想 『Killer X (カッパ・ノベルス)』クイーン兄弟 →感想 『大鷲の誓い デルフィニア外伝 (C・NOVELS Fantasia)』茅田砂胡, 沖麻実也→感想は下 『コールドゲーム (新潮…

『カンニング少女』黒田研二

面白かった!こういう、甘酸っぱい青春アリ、登場人物のキャラが立ちすぎなく立っていて、物語はテンポよく進み、ドキドキして、最後に幸せ!という物語を読みたかった!伊坂幸太郎作品の、短い映画を見たような感覚に似て、ジェットコースターに身を委ねた…

『クライマーズ・ハイ』横山秀夫

一気に読んだ。横山秀夫節全開で、とても、男くさい(笑)。 新聞記者ものだが、題材が変われど、組織の中で苦悩する男という基本スタンスに変化はない。 主人公をはじめ登場人物たちは全員、何かしらを抱えており、正直言ってこういう人が周りにいたら嫌だ…

『コールドゲーム (新潮文庫)』荻原浩

高3の夏が終わった高校球児が主人公で、タイトルがこれだから野球の話かと思いきや、ほとんど関係ない。大雑把に言えばもやもやしたものを色々は抱えている主人公たちが事件を通して成長する物語になるのだろうけれど、青春もの(?)にあるようなスッキリ…

『Killer X (カッパ・ノベルス)』クイーン兄弟

読了して「???」が残る*1。 一連の出来事を時系列に並べるとどうなるのか? それぞれの犯人は誰なのか? 整理し直さないと理解できそうにありません。 やりたいことがあって、それを全部やった…という詰め込みすぎ感爆発。 謎があって、探偵がさてと言っても…

『予告探偵―西郷家の謎 (C・NOVELS)』太田忠司

…( ゚д゚)ポカーン 途中までは、素晴らしく面白い。 時は戦後。場所はとある田舎の怪しげな住人と館。そして探偵とその助手。 太田さんの既作らしからぬ雰囲気であるが、その雰囲気を保ちつつ、読みやすい文章をこころがけ、作者の独りよがりにならないところはさ…

『結婚なんてしたくない』黒田研二

一気に読んでしまいました。 結婚観が変わる…!というほどオオゲサではないと思う。 男女の違いかもしれないけれど。 男性キャラは、男性から見るとどの程度リアリティがあるのかな?ちなみに女性キャラは誰も「ない」と思った。全員、男性にとって都合がよ…

5月の読了本

『人間は笑う葦である (文春文庫)』土屋賢二 『99%の誘拐 (講談社文庫)』岡嶋二人 『風雲縛魔伝〈6〉出雲鬼社の巻 (コバルト文庫)』桑原水菜 『キス』西澤保彦 『陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)』伊坂幸太郎 『びっくり館の殺人 (ミステリーラン…