2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『マリア様がみてる 34 リトルホラーズ (コバルト文庫)』今野緒雪

もうマリみて再開!?と人類が驚愕した。内容は、作者もあとがきで言及している通り「バラエティギフト」。祐巳由乃志摩子が薔薇様になって、菜々が一年生。そのエピソードがのりしろになって、あとはリリアンの「いづれの御時にか」(でないのもあるけど)…

『風雲縛魔伝 7 北斗復活!の巻 (風雲縛魔伝シリーズ) (コバルト文庫)』桑原水菜

もう、前の巻は売っぱらってしまったくせに、最終巻と聞いて読んでしまった。景虎化(あの頃は「景虎」を知ってる人=ミラージュを読んでる人だったのに、まさかの大河。直江が山下真司になるとは想像もせなんだ。ところで最近「景勝」(けいしょう)という…

『災厄の町 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-12)』『十日間の不思議 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-1)』『ダブル・ダブル (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-5)』エラリイ・クイーン

抜けてる1作も読まなきゃ…。 一番好きなのは災厄かな。ホラーチックなストーリーかと思ってた(キングと混同?)。探偵クイーンは登場するけど異常に惚れっぽい。国名シリーズのクイーンが石坂浩二ならこちらは鶴太郎(画家になる前おでん食べてた頃)だ!

『五つの鍵の物語 (講談社ノベルス)』太田忠司

『鍵』にまつわる短編集。各章の冒頭にはフジワラヨウコウのカラーグラビアつき。それを意識してかどうかわからないが、各編とも映像的だと思った。是非映像化を。ところで、『黒曜の鍵』の数字の秘密が分かりません…。誰か教えてください…。

『乱れからくり (角川文庫)』泡坂妻夫

犯人については途中からなんとなく気付いてしまうが(というか関係者がほぼ全員死んでしまうし)。このトリック…というか、まさに「仕掛け」はものすごい。これは史上類を見ないと言っても過言ではないんだろうな。殺人の仕掛け以外のところでも、逆転に次ぐ…

『タバコ狩り (平凡社新書)』室井尚

新聞の書評欄を見て衝動買いしたんだけどいまいち期待はずれ。タバコの害と言われているデータが実は胡散臭いというのは喫煙者なら大抵知ってるんじゃないか。この本を非喫煙者が読むとはあまり思えないし。それに、タバコが好き=タバコはいいものだという…

『誤読日記』斎藤美奈子

初出が週刊誌の連載なので仕方ないけれど、1冊の分量が少なくて物足りない(その量で事足りている本も沢山あるけど)。あと、時事的な本は今読むとどうしてもネタが古い。とはいえ、器用な作者のこと、どの本も面白げに(あ、書評のことね)紹介している。普…

『すばらしき愚民社会 (新潮文庫)』小谷野敦

本書のポイントは「愚民」とは週刊大衆を買う人ではなく、文藝春秋を買う人のことをさす、というところ(該当箇所がみつからなかったので記憶で失礼)。文庫の初版が平成19年で初出はもっと古いと思うので、インチキ心理学の話などは相当古く感じてしまうが…

『阿修羅ガール』舞城王太郎

最近、積読本を売るようになった。こうなったら人間終りと思いながら、いつか読むかも、と収集していたINとか、一作読んでもういいや、となったYSとか。色々あるなかで舞城だけは売らずにいる。なんでだろう?すっごくお気に入りの作家、というわけでもない…

『早春の少年―伊集院大介の誕生』栗本薫

今年の1月に、伊集院シリーズの『青の時代』の感想を書きました(http://d.hatena.ne.jp/sis_kasuri/20090112#p2)。そこで「私はもう栗本薫の伊集院ものは読まないかもしれない。」なーんて書いておきながら。実はまだ積読があった。そしてその間に、栗本薫…

ここんとこの読了本

油断すると、あっという間に数ヶ月。(字余り)