2006-01-01から1年間の記事一覧

12月の読了本

『忌品 (TOKUMA NOVELS)』太田 忠司→【bk1】 『悪魔の寵児 (角川文庫)』横溝 正史→【bk1】 『触身仏 (新潮文庫 蓮丈那智フィールドファイル)』北森 鴻→【bk1】 『火刑法廷 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』ジョン・ディクスン・カー著/小倉 …

11月の読了本

『シュミじゃないんだ』三浦 しをん→【bk1】 『生首に聞いてみろ』法月 綸太郎→【bk1】 『霧の訪問者』田中 芳樹→【bk1】 『ギリシャ棺の秘密』エラリイ・クイーン→【bk1】 『空中庭園』角田 光代→【bk1】 『太陽と毒ぐも』角田 光代→【bk1】 『上高地の切り…

10月の読了本

『幽霊座』横溝 正史→【bk1】 『マリア様がみてる 大きな扉小さな鍵』今野 緒雪→【bk1】 『猫島ハウスの騒動』若竹 七海→【bk1】 『偶然の祝福』小川 洋子→【bk1】 『ポケットは犯罪のために 武蔵野クライムストーリー』浅暮 三文→【bk1】 『レッド・ドラゴ…

9月の読了本

『悪霊島 上』横溝正史→【bk1】 『悪霊島 下』横溝正史→【bk1】 『神様からひと言』荻原浩→【bk1】 『下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん 』嶽本野ばら→【bk1】 『タクティカル・ジャッジメント 逆転のトリック・スター!』師走トオル→【bk1】 『あん…

8月の読了本

『幽霊鉄仮面 (角川スニーカー文庫)』横溝正史 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)』村上 春樹 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)』村上 春樹 『三四郎はそれから門を出た』三浦 しをん 『失はれ…

7月の読了本

『黒後家蜘蛛の会〈5〉 (創元推理文庫)』アイザックアシモフ 『さよなら妖精 (創元推理文庫)』米澤穂信 『芥川竜之介の推理 (角川文庫)他6篇』土屋隆夫(→絶版:参考【bk1】) 『おいしいコーヒーのいれ方 (10) 夢のあとさき (JUMP j BOOKS)』村山由佳, …

『乱鴉の島』有栖川有栖

「孤島もの」は「旅(ないし非日常)」から始まる。登場人物が故意にせよ偶然にせよ「孤島」へ向かうのだ。最初から孤島に住んでいる人が登場人物になることは、あまりない(気がする)。この作品も「アンニュイな」火村とアリスが骨休めに旅行に行くところ…

『硝子細工のマトリョーシカ (講談社ノベルス)』黒田研二

再読。某オフ会席上にて、出席者の一人が『容疑者Xの献身』や『葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)』より面白い!と宣言し、その場の誰もが驚愕した(失礼)問題作。 既読であったが、きれいさっぱり忘れていたので、初読と同じ。ス…

6月の読了本

『結婚なんてしたくない』黒田研二→感想 『予告探偵―西郷家の謎 (C・NOVELS)』太田忠司→感想 『Killer X (カッパ・ノベルス)』クイーン兄弟 →感想 『大鷲の誓い デルフィニア外伝 (C・NOVELS Fantasia)』茅田砂胡, 沖麻実也→感想は下 『コールドゲーム (新潮…

『カンニング少女』黒田研二

面白かった!こういう、甘酸っぱい青春アリ、登場人物のキャラが立ちすぎなく立っていて、物語はテンポよく進み、ドキドキして、最後に幸せ!という物語を読みたかった!伊坂幸太郎作品の、短い映画を見たような感覚に似て、ジェットコースターに身を委ねた…

『クライマーズ・ハイ』横山秀夫

一気に読んだ。横山秀夫節全開で、とても、男くさい(笑)。 新聞記者ものだが、題材が変われど、組織の中で苦悩する男という基本スタンスに変化はない。 主人公をはじめ登場人物たちは全員、何かしらを抱えており、正直言ってこういう人が周りにいたら嫌だ…

『コールドゲーム (新潮文庫)』荻原浩

高3の夏が終わった高校球児が主人公で、タイトルがこれだから野球の話かと思いきや、ほとんど関係ない。大雑把に言えばもやもやしたものを色々は抱えている主人公たちが事件を通して成長する物語になるのだろうけれど、青春もの(?)にあるようなスッキリ…

『Killer X (カッパ・ノベルス)』クイーン兄弟

読了して「???」が残る*1。 一連の出来事を時系列に並べるとどうなるのか? それぞれの犯人は誰なのか? 整理し直さないと理解できそうにありません。 やりたいことがあって、それを全部やった…という詰め込みすぎ感爆発。 謎があって、探偵がさてと言っても…

『予告探偵―西郷家の謎 (C・NOVELS)』太田忠司

…( ゚д゚)ポカーン 途中までは、素晴らしく面白い。 時は戦後。場所はとある田舎の怪しげな住人と館。そして探偵とその助手。 太田さんの既作らしからぬ雰囲気であるが、その雰囲気を保ちつつ、読みやすい文章をこころがけ、作者の独りよがりにならないところはさ…

『結婚なんてしたくない』黒田研二

一気に読んでしまいました。 結婚観が変わる…!というほどオオゲサではないと思う。 男女の違いかもしれないけれど。 男性キャラは、男性から見るとどの程度リアリティがあるのかな?ちなみに女性キャラは誰も「ない」と思った。全員、男性にとって都合がよ…

5月の読了本

『人間は笑う葦である (文春文庫)』土屋賢二 『99%の誘拐 (講談社文庫)』岡嶋二人 『風雲縛魔伝〈6〉出雲鬼社の巻 (コバルト文庫)』桑原水菜 『キス』西澤保彦 『陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)』伊坂幸太郎 『びっくり館の殺人 (ミステリーラン…

4月の読了本

『マリア様がみてる 23 くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)』今野緒雪 『BG、あるいは死せるカイニス (ミステリ・フロンティア)』石持浅海 『ビートのディシプリン〈SIDE4〉 (電撃文庫)』上遠野浩平 『高校教師、なんですが。 (キャラ文庫)』菅野彰, 山…

3月の読了本

『野ばら』長野まゆみ 『殺意は青列車(ブルートレイン)が乗せて―本格痛快ミステリー ノン・ノベル―天才・龍之介がゆく!』柄刀一 『怪盗クイーンはサーカスがお好き (講談社青い鳥文庫)』はやみねかおる 『ルパンの消息 (カッパノベルス)』横山秀夫 『AD2015…

2月の読了本

『透明怪人 (少年探偵・江戸川乱歩)』江戸川乱歩 『容疑者Xの献身』東野圭吾 『夜 (角川ホラー文庫)』赤川次郎 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)』桜庭一樹 『冒険の国 (新潮文庫)』桐野夏生 『犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)』…

1月の読了本

『マリア様がみてる 22 未来の白地図 (コバルト文庫)』今野緒雪 『心のなかの冷たい何か (創元推理文庫)』若竹七海 『セリヌンティウスの舟 (カッパノベルス)』石持浅海 『テレヴィジョン・シティ〈上〉』長野まゆみ 『テレヴィジョン・シティ〈下〉』長野ま…

『機巧館のかぞえ唄 名探偵夢水清志郎事件ノート (講談社青い鳥文庫)』はやみねかおる

同シリーズ6作目。前5冊は既読。ドラマは見ていません。 児童書レーベルだが、毎回趣向を凝らしたミステリを書いているシリーズ。子どもだけでなく、ミステリ(新本格系?)を読み慣れた人が「にやり」とするような記述も満載で大人も楽しめる……ってことを…

『しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)』畠中恵

評判がいいことを聞いていたものの、積んでいた文庫でした。 京極夏彦+高里椎奈÷2という感じ。妖怪が登場するのだけれど、殺人事件は妖怪とは関係なしに解決して欲しかった。ラストの、ジャンプ系マンガのように、闘い→大団円のまとめ方はどうなのか。一太郎…

『おれは非情勤 (集英社文庫)』東野圭吾

タイトルから、ハードボイルド系だと思っていたけれど、文章が平易で、舞台が学校ばかりなことに驚いた。先に解説を読んでおけばよかったかも。 小学生向けの短編ミステリとはいえ、東野圭吾の器用さが十二分に発揮されている面白い作品集だった。ただ、後半…

『テレヴィジョン・シティ〈上〉』長野まゆみ

積読本。長野まゆみは大昔に『少年アリス』を読んだような気がするが、覚えていない。というわけで長野初読みに近かったわけだが、正直、なんだこりゃ?(@_@)でした。 舞台はSFというのだろうか?コンピュータ管理されたビルディングで暮らす少年たちの一人…

『セリヌンティウスの舟 (カッパノベルス)』石持浅海

石持版『麦酒の家の冒険 (講談社文庫)』とはよく言ったものです。本当にその通りだと思いました。別に石持が麦酒を意識したとは思いません。たまたま似通ってしまったのでしょうけれど。 ただ、読者としては、つい双方を比較してしまいます。 『麦酒』は、ミ…

『心のなかの冷たい何か (創元推理文庫)』若竹七海

私は頭が悪いので。第一部を読了して「あれ?あれれ?」となって、ところどころを読み返さなければなりませんでした。第二部になると、第一部で覚えた登場人物が、意味をなさないことに気付き始めました。主人公を含め、全員がアクが強いので、誰もが怪しく…

『マリア様がみてる 22 未来の白地図 (コバルト文庫)』今野緒雪

瑣末なことだけれど、「登場人物紹介」で乃梨子がいまだに「リリアン女学園一年生」なのはどうなのか。今更、この巻で初めてマリみてを読むという人はいないのだろうけれど。 そして本編。これでも進展はあったのだろうか?私には、風呂敷を広げまくって何一…