ここんとこの読了本

京極夏彦邪魅の雫 大磯・平塚地域限定特装版 (講談社ノベルス)
5年積んじゃいました。5年たらあなた、生まれた子が5歳になる年月ですよ…ってこれよく聞くけど当たり前のことだよね。んなこたどうでもい。百鬼夜行シリーズ最新刊読んじゃいました。わざわざ特装版を入手しといて5年も積むたぁどういう了見でい。と思います。自分で。作者はそんなこと思わないと思う。京極夏彦氏は、送り出したテキストはいつ読まれようと読者の勝手だから、発売すぐに読もうが漬物石にしようが自由なんだよ関口君(京極堂になってるぞ)って言うと思う。
ここんとこ、京極作品を再読を含めて3つほど続けて読みました。ルーガルー2とルーガルー1、そして今回の邪魅。発売時期は現在、10年前、5年前となんだか行ったり来たりしてる。でも、京極作品はいつ読まれても大丈夫なようにできているのでそこんとこは問題ありませんでした。ルーガルー2は1の続きなので、1のネタを割ってる箇所はもちろんあるのだけど。
5年も積んだ邪魅をどうして今読んだのか。物語には読まれる時期というものがあるんだよ関口君。そりゃ、私の部屋には未だ読まれずにいる数多の書物がある。これらに手をつけることなく別の書籍を買ったり読んだりしているのは何故かと聞くことがあるだろう?それが答えさ。読まれる「時期」というものがあるんだよ。…以上、京極堂「風」に答えてみました。京極堂風じゃなく答えると、きっかけはルーガルー2の発売記念でインタビューが掲載されたIN☆POCKET。そこでルーガルーと百鬼夜行が繋がりがあると知り、そら読まねばと思ったことです。ちなみに逆の動機。5年も積んでいたのは、シリーズ最新刊を読んでしまうと物理的に次の巻が出るまで待たなければならない。1冊手元に保持しておけば「本当の」最新刊を温存しておけるという姑息な考えです。あとは、勿体無いと思いつつでもどうしても先が読みたくなって他のことも気がそぞろになり徹夜になることあるのも怖かったのです。今回は休前日の夜にクライマックスが来たので多少の夜更かしが許されたので本当によかったです。
さて、ルーガルー2との関連ですが、別に、どちらの作品にとっても内容に関わることではないと申し上げていいと思います。また、例えばルーガルーのために邪魅だけ読む「必要は」ないという程度の関わりです。
最新刊が5年前というと、作者の怠慢みたいに聞こえますが、その間に百鬼夜行じゃない別の作品が沢山刊行されているのでそれは別にいいのです。でも百鬼夜行シリーズ最新刊『鵺の碑』はいつになるんでしょうか。できたらルーガルー2みたいに文庫も同時発売してくれると嬉しいです。

さっきから私は敢えて一切内容に触れないことばかり書いています。ネタバレたくないのでこれからも触れません。それだけじゃなんなんで、感想は。

榎さんみんなから愛されてるね。

です。