『予告探偵―西郷家の謎 (C・NOVELS)』太田忠司

…( ゚д゚)ポカーン
途中までは、素晴らしく面白い。
時は戦後。場所はとある田舎の怪しげな住人と館。そして探偵とその助手。
太田さんの既作らしからぬ雰囲気であるが、その雰囲気を保ちつつ、読みやすい文章をこころがけ、作者の独りよがりにならないところはさすがである。会話文が多目なのも、作品のテンポを損ねない演出の範囲。(苦手な人はいるかもしれないが、ラノベに比べれば可愛いものである)
作品の、9割8分*1まで、わくわくして読める。微妙にネタバレすれば、探偵が「さて」と言ってもまだ安心していてよい。問題は、その、後…。
びっくりしました。ええ。とても。
『びっくり館』のタイトルはこの作品にこそふさわしいのではないか…。
(タイトルはあまりいい出来とは思えません)

*1:数字はだいたいのところ