『結婚なんてしたくない』黒田研二

一気に読んでしまいました。

結婚観が変わる…!というほどオオゲサではないと思う。
男女の違いかもしれないけれど。
男性キャラは、男性から見るとどの程度リアリティがあるのかな?ちなみに女性キャラは誰も「ない」と思った。全員、男性にとって都合がよすぎる。

結婚=子供という結論が残念。
そこは別にして、結婚そのもので論じて(?)欲しかった。

佐古君が香澄を初めていとおしい…と思うシーンが、ベタだけど好き。でも、一番好きなのは蒲生さんが相馬くんにキスするとこ!切ない…。蒲生さんが一番いい男だと思う!結婚するなら蒲生さん。

ネタバレ
物語としての齟齬が気になる(結婚詐欺師というのは分かるけど、ターゲットが困難なほど燃える…というのはちょっとどうか。香澄の扱い方も説得力に欠ける)。最後のばたばたが本当にばたばた。

5人の登場人物の力点の置き方も気になる。やきとり屋さんは、最後に重要な役だけれど、それまでは特に物語と関わらないので間延びした印象がある。(真帆はミスディレクションの役割があるのかもしれないが、読者を誘導するような記述はなかったように思う)また、蒲生さんが途中、探偵的な役割になるのが違和感あり。そもそも結婚詐欺のターゲットにするなら蒲生さんが一番いいのに外されているのは、徳子が、蒲生はゲイだと気付いたからなのか?