2月〜10月に読んだ本

↓のエントリ以外で、思い出した順番に。思い出したら追加。

  • 『 損料屋喜八郎始末控え 文春文庫』山本 一力→【bk1】

山本一力。評判に違わず面白かった。また読みたい。

  • 『 からくりアンモラル ハヤカワ文庫 JA』森 奈津子→【bk1】

忙しい中、現実逃避のつもりで読んだ。ぴったりだった。

公務員像がすごくリアル。題名に「戦争」があるけれど、最初から最後まで穏やか。だからこそ怖い。

クリスティはいつどれを読んでも普通に面白い。これってすごいことだと思う。

「ついてない」どころじゃないだろう!あと天ぷらにソースはつけないと思う。

そろそろ終わる?

ニートとかフリーターとか。そういう言葉がなかっただけで昔も普通にいたんじゃないの?

文楽は面白そうだと思ったけれど、意外に萌えが少なかった。

  • 『 のはなし』伊集院 光→【bk1】

電車では読めません。いい旦那さんでいい奥さんなところが羨ましい。

結論は最初にある通りなんだけど、実際にバイク便を経験した作者の言葉には説得力がある。

涙ナシには読めない。事例が多い。

「貧困」についての概論。「貧困は増えていますか?」という質問に著者が心底困惑するのは何故か?

↑の「ワーキングプア」の事例は、読んで、切ない気持ちになるけれど、こちらは絶句した。「ホームレスは何らかの事情で生活保護を拒否して路上生活をしている」と誤解していた。人生で転落しても行政が何とかしてくれると思っていたけれどそれは甘かった。行政は何もしてくれないどころか、排除しようとするのだ。

『官能小説用語表現辞典』の著者による、官能小説の表現シソーラス(?)。官能小説家が苦心して生み出してきた表現をお手軽に一覧できる。作者と作品名が併記してあるので、数多の官能小説からお気に入りを探しやすい。『用語表現辞典』はちくま文庫になっているのでこちらも探してみると面白い。