ここんとこの読了本

佐倉 淳一『ボクら星屑のダンス (角川文庫)
テレビ東京賞…でしたっけ?受賞作でドラマ化もされたそうな。私はドラマは見ていないけど、映像が浮かびやすい物語でした。受賞作を加筆訂正して文庫化とのことですが、文章はとても読みやすかった。一気に読むのがお勧めです。物語の展開には強引なところもあるけれど、それでも、どうなるんだろう?と続きが気になって仕方がない。簡単に言えば生きることを肯定する、というのがテーマなんだろうけどそれが押し付けがましくなく説教臭くなく、エンタテインメントとして面白く読めました。号泣とは言わないけどうるっ、くらいにはなります。
白峰良介飛ぶ男、堕ちる女―広告クリエイター連続殺人 (講談社ノベルス)
屋上にいたのは確かに男だったのに、墜落現場にいたのは女だった!というとびきりの謎から始まるミステリー。作者の本業のコピーライターの世界を華やかに描きながらも展開される推理は本格です。職業といい雰囲気といいバブル臭がするけど当時の時代の空気なのでせう。サブタイトルが「広告クリエイター連続殺人」なんで2時間ドラマ的なのを連想するかもだけどそうでもないです。魅力的な謎、読みやすくテンポよく次々と人が殺されて最後は意外な犯人、というお手本のようなミステリーですね。面白かったです。