ここんとこの読了本

丸山正樹 『デフ・ヴォイス
第18回松本清張賞の最終候補作。テーマは手話および障害者とその犯罪…かな。テーマは重たいけれど文章は読みやすく物語も分かりやすく展開します。なかなかアクの強い人物が多く登場するので同じテーマでなくても続編を読んでみたくなった。
一田和樹 『檻の中の少女 (a rose city fukuyama)
第三回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。私立探偵の君島は、SNS「ミトラス」がきっかけで自殺した息子は本当は殺されたのだ、と訴える依頼人からの仕事を受ける。ミトラスの実態を暴くうちに…。
題名「檻の中の少女」は一体誰なのか。それがこの物語の最大の謎であり見せ場。…なのだからもう少し演出があってもよかった。「青の炎」みたいに完全に二部作にしてしまうとか。
今野緒雪,ひびき玲音お釈迦様もみてる 超難解問題集 (コバルト文庫)
今回の釈迦みてはマリみての番外的性格が強いので釈迦みてを敬遠していた人も是非。
乙一箱庭図書館
乙一っぽいキーワードというか、展開ってあるよね。
北森鴻ぶぶ漬け伝説の謎―裏(マイナー)京都ミステリー (光文社文庫)
関東と関西の文化の違いが主眼だった前作と違って、テイストは継承しつつも物語にややひねりが出た続編。もちろんこれだけでも楽しく読めます。『邪馬台』を引き継いだ浅野さんが解説。