2014年12月の読書メーター

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:6365ページ
ナイス数:85ナイス

県民性マンガ うちのトコでは4 (県民性マンガ・うちのトコでは)県民性マンガ うちのトコでは4 (県民性マンガ・うちのトコでは)
読了日:12月26日 著者:もぐら
ワカコ酒 4 (ゼノンコミックス)ワカコ酒 4 (ゼノンコミックス)
読了日:12月26日 著者:新久千映
身代わり島 (朝日文庫)身代わり島 (朝日文庫)感想
島を舞台にしながら、そして石持作品でありながら閉鎖状況ものではないというのは逆に意外。「身代わり」モチーフの説得力はいまいち。戦争のエピソードが印象的なのでむしろしつこいくらい散見させてほしかった。主人公の過去はちょっと思わせぶり過ぎる気がするがミスディレクションと考えれば効果的か。敢えて言うと動機が弱いか。彩音=鹿子の違和感が最後に解消されるところがよかった。
読了日:12月23日 著者:石持浅海
闇に香る嘘闇に香る嘘感想
五賞用。乱歩賞受賞作。作者は何度も最終候補に残って、執念の受賞か。そのせいか、いわゆる素人臭さはなく、文章なども読みやすかった。主人公は盲目の男性。中途障害者の心理に迫り単純に「いい人」にしていないところをまず評価したい。物語は、作者の意図はわかるが、いまいち読者を説得できていないところが感じられた。そこをクリアすれば素晴らしい作品だと思う。いかにも乱歩賞らしい作品だった。A++
読了日:12月22日 著者:下村敦史
さよなら神様さよなら神様感想
いかにも「本格ミステリ」界隈で論議されそうな作品。ランキングをきっかけに読んだ一般読者にも面白いと思っていただけるといいのだけれど。神様は探偵と言い換えることもできる。『貴族探偵』もそうだが、作者は、事件を探偵が推理して大団円、という探偵小説の形式に挑んでいるのか。根底には、探偵の推理は本当に正しいのか。たとえ探偵の言葉が真実だとしても(「言葉」がしばしばそうであるように)解釈は受け手の知識や環境によって変わってしまうこともある。という疑問(もしくはある種の絶望か)が横たわっているのでないかと感じた。
読了日:12月19日 著者:麻耶雄嵩
明智警部の事件簿(1) (講談社コミックス)明智警部の事件簿(1) (講談社コミックス)感想
「公式スピンオフ」の意味はよくわからないけど面白かったです。「相棒」を意識したのかバディものっぽい雰囲気。考えてみれば、金田一より明智の方がキャラ立ちがいいので今度はこちらで映像化か?
読了日:12月18日 著者:佐藤友生
金田一少年の事件簿R(4) (講談社コミックス)金田一少年の事件簿R(4) (講談社コミックス)感想
本の感想じゃないんだけど、カバーにバーコードがない。最近こうなったの?
読了日:12月18日 著者:さとうふみや
営繕かるかや怪異譚営繕かるかや怪異譚感想
短編集で、一話はあまり長くないが、主人公の現実での境遇や心境と奇妙な(非現実的な)出来事が妙にマッチして怖さが倍増される。しかし非現実的な出来事を描きながらも、営繕屋の手にかかると物事はするすると解体されてしまう。かといってそれは「あなた疲れてるのよ」的な非現実を否定するものではなくむしろ、共存しようとする。営繕屋が京極堂と異なるのは、この点ではないかと思う。
後ろに非現実の何かいるような気がする。怪談の読後にありがちなことだが、本書の場合は、その「何か」に思わず手を差し延べてしまいたくなる。
読了日:12月16日 著者:小野不由美
神様の裏の顔神様の裏の顔感想
五賞用。今回の五賞候補作の中に(元を含め)お笑い芸人の作品がある。そういう時代なのか。さて、内容は途中まで既存の作品が浮かんで退屈。後半から風向きは変わって来たものの目新しさはなく、やっぱり既存作品の陰を感じてしまいました。なので冗長に感じてしまった。とは言え、文章は読みやすいし軽妙で、スピード感とノリのよさはさすがに芸人だけあると思う。もう少し頑張ればリーダビリティがあると言えなくもない。少なくとも何らかの華というか魅力は感じる。恩田陸も言ってる通り、短編の方がよかったのかも。A--
読了日:12月16日 著者:藤崎翔
B.L.T (新装版) (ビーボーイノベルズ)B.L.T (新装版) (ビーボーイノベルズ)
読了日:12月15日 著者:木原音瀬
オリンピックの身代金(下) (角川文庫)オリンピックの身代金(下) (角川文庫)感想
近いうちに再び東京オリンピックが開催されるわけだが、当時より今はいい社会となっているだろうか?一見、人々は豊かになったように見えるだろう。しかし、貧困層がなくなったわけではない。本書のなかで、ホワイトカラーがあからさまにブルーカラーを違う人種だと言い切っているが、現代では、そのようなあからさまな差別はほぼないだろう。けれど、今の方が貧困や差別は見えにくくなっている分より深刻な気がする。東京オリンピック開催までには読まれて欲しい一冊です。
読了日:12月14日 著者:奥田英朗
オリンピックの身代金(上) (角川文庫)オリンピックの身代金(上) (角川文庫)感想
先日放送したドラマは少しだけ見た。主役が松山ケンイチで、私はイメージ通りだと思った。彼は青森出身でもあることだしどのような気持ちで演じただろう。詳しい感想は下巻に譲るとして、一点だけ違和感を指摘。ラスト、落合は島崎にあっさり発砲するが、ダイナマイトを所持する相手に対してあまりにも安易。身代金とダイナマイトを引き換えにして安全を確保した上で射殺ならまだわかるが。物語の展開上最後は刑事が活躍する必要はわかるけどラストの場面で必要なのは刑事ではなくネゴシエイタ−だと思う。
読了日:12月14日 著者:奥田英朗
BハナブサへようこそBハナブサへようこそ感想
五賞用。鮎哲賞受賞作。新人離れした落ち着いた読みやすい文体とすっきりしたプロット、キャラ立ちも適当でとてもよい。ビリヤードのウンチクが上手に物語に絡んでいる。このままシリーズ化して続編が読みたくなる程だ。A
読了日:12月11日 著者:内山純
うどんの国の金色毛鞠 5 (BUNCH COMICS)うどんの国の金色毛鞠 5 (BUNCH COMICS)感想
琴電見に行きたい!
読了日:12月10日 著者:篠丸のどか
深呼吸 (ビーボーイノベルズ)深呼吸 (ビーボーイノベルズ)
読了日:12月10日 著者:木原音瀬
男の花道―Don’t Worry Mamaシリーズ (ビーボーイノベルズ)男の花道―Don’t Worry Mamaシリーズ (ビーボーイノベルズ)
読了日:12月8日 著者:木原音瀬
PK (講談社文庫)PK (講談社文庫)
読了日:12月8日 著者:伊坂幸太郎
脱がない男〈下〉Don’t Worry Mamaシリーズ (新装版) (ビーボーイノベルズ)脱がない男〈下〉Don’t Worry Mamaシリーズ (新装版) (ビーボーイノベルズ)
読了日:12月7日 著者:木原音瀬
脱がない男〈上〉Don’t Worry Mamaシリーズ (新装版) (ビーボーイノベルズ)脱がない男〈上〉Don’t Worry Mamaシリーズ (新装版) (ビーボーイノベルズ)
読了日:12月7日 著者:木原音瀬
警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官感想
五賞用。渋谷の真ん中で銀行立て篭もり事件発生。ネゴに指名されたのは電卓女と異名をもつ二課の女刑事だった。と、このミス大賞らしく、風呂敷は魅力的だが、後の展開に説得力がない。ユーモアもあまり機能していない。24ぽい構成の必然性は?恐らく、踊る大捜査的なことをやりたかったのだろうが、空回りしてる印象。小説としての最低水準は満たしているが、魅力がない。B--
読了日:12月5日 著者:梶永正史
Don’t Worry Mama (新装版) (ビーボーイノベルズ)Don’t Worry Mama (新装版) (ビーボーイノベルズ)
読了日:12月3日 著者:木原音瀬
かごめかごめかごめかごめ感想
五賞用。作者は芸人さんで携帯小説だった。という前提でないと読むのがきつい。破綻しているし、突っ込み所はおおい。ただ、ときどき、本当にときどき、キラリと光る文章がある。文章は映像的で美文ではないが、ビジュアル的で読みやすい。物語運び方も強引だが、次を読みたくなる雰囲気がある。小説修業したら案外行けるかも。C
読了日:12月3日 著者:滝沢秀一

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