2015年10月の読書メーター

2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4601ページ
ナイス数:26ナイス

つれづれ、北野坂探偵舎  トロンプルイユの指先 (角川文庫)つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先 (角川文庫)
読了日:10月26日 著者:河野裕
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3) (モーニング KC)いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3) (モーニング KC)
読了日:10月25日 著者:竜田一人
孤独のグルメ2孤独のグルメ2
読了日:10月25日 著者:久住昌之
霊応ゲーム (ハヤカワ文庫 NV レ 5-1)霊応ゲーム (ハヤカワ文庫 NV レ 5-1)感想
気づいたら600ページ越えをほぼ一気読み。舞台は寄宿学校。日本人ではいまいち実感ないけどそこに入るということはエリートなんですね。この狭い狭い世界(閉塞感たっぷり!)で、少年と教師、その妻の間に起こる事件。ミステリというよりは、ホラー(ハヤカワの分類もNVだし)。映画『エクソシスト』やポルターガイスト、悪魔信仰という単語に目がない方におススメです(どんなや)。個人的には、事件の様相が「現実的」に語られないことがやや不満だがそれは私が求めるものが違ったというだけ。表紙はBL臭いがさほどでもないのでご安心を。
読了日:10月17日 著者:パトリックレドモンド,PatrickRedmond
ちはやふる(29) (BE LOVE KC)ちはやふる(29) (BE LOVE KC)
読了日:10月14日 著者:末次由紀
俺物語!! 10 (マーガレットコミックス)俺物語!! 10 (マーガレットコミックス)
読了日:10月14日 著者:アルコ
届け物はまだ手の中に (光文社文庫)届け物はまだ手の中に (光文社文庫)感想
所謂三題噺的な。神話的に考えたら最も古典的と言えるかも。籠ったきり出てこない主人と塞ぐ三人の美女。主人を外に出すべく奮闘する主人公。何が起きているのか?途中から何となく予想はついたものの、決着のつけ方はさすがの石持浅海
読了日:10月1日 著者:石持浅海
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)感想
『アレックス』をシリーズと捉えると一つ前の作品ということで、アレックスを既読だとこの事件の結末は半分、分かってしまっているのだ。なので、これから読む人はまずこちらを読んで欲しい。二部構成だけど、第一部は八割以上読まないと終わらない。そしてここまで読ませておいて「ええっ?」と読者の目を剥かせるのはアレックス以上かもしれない。そうきたか、と。今回も、最後の最後までページを捲る手は止まらない。そして、読者が胸糞悪くなると充分予想の上であのエピローグも素晴らしい。
読了日:10月1日 著者:
陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)感想
三つ数えろ。言ってみたい。それはともかく例の4人が帰ってきた!前とその前は忘れているけど大丈夫。映画は見ていないけど、響野が佐藤浩一というのは覚えていたので、冒頭から彼がしゃべりまくる姿が脳内で再生されました。今回彼らはそれなりに危機に直面するんだけど、でもいつもと変わらない。会話が面白くて読みながら何度も笑ってしまいました。特に鹿のくだりは面白くてしかもそれが伏線になっているとは!最初から最後まで、これぞエンタテインメントだ!と思いました。楽しい小説をいつも、ありがとうございます。
読了日:10月1日 著者:伊坂幸太郎
シフォン・リボン・シフォン (朝日文庫)シフォン・リボン・シフォン (朝日文庫)感想
地方の寂れた商店街にある日、素敵な下着屋さんができた。連作短編集。この紹介で想像される物語は一作目だけ。これも素敵な物語なのだけれど、二作目からこの本はどこへ向かうのだろう?と意外性に驚くと思う。舞台は狭いかもしれないが、提示されたテーマは、地方都会老若男女問わずなので男性も是非読んで欲しい。「心が温まる」とか「泣ける」とかいう惹句に飽き飽きした人も是非。読みやすく、且つ、読み応えがあって読み終わった後にすっきりもするけど、もやもやもする。近藤史恵の魅力にハマってください!
読了日:10月1日 著者:近藤史恵
新装版 緑の我が家 Home, Green Home (講談社X文庫ホワイトハート)新装版 緑の我が家 Home, Green Home (講談社X文庫ホワイトハート)感想
新装版で再読した。初読と同じところで泣けてしまうのは何年経っても変わらないらしい。確かにホラーなんだけど「さとる」の綺麗な心に救われる。ちなみに「さとる」は今でも同じ場所にいるけれど、素敵な同居人と一緒に幸せに暮らしていますよ。
読了日:10月1日 著者:小野不由美
シュガーギルド (ディアプラス文庫)シュガーギルド (ディアプラス文庫)感想
過去の思い出と劇的な再会はこのジャンルの王道ではあるけれど、全部を「愛」で説明するんじゃなくて、ある程度伏線を貼って説得力を持たせてくれたのはよかった。雪と砂糖に共通するのは白さだけれど、雪は冷たくて人を拒絶するし、砂糖は甘さで人を蕩けさせる。一穂ミチの小説に出てくる人物はホモであろうとなかろうと、皆、気持ちのいい人たちで、自覚のありなし問わず主人公たちの恋を後押ししてくれる。だから、彼らの恋が実った時、まるですぐ近くで見ていたようにこちらまで嬉しくなってしまうのだ。
読了日:10月1日 著者:一穂ミチ
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)感想
五賞用。このミス大賞受賞作。スクールカーストものはもうおなかいっぱい感があるので、今更これだけでは驚けないし、ちょっと都合よく物語が動きすぎると感じた。何か仕掛けがあるなという予感はあり、最後まで読んで、多少驚いたものの想定外というほどでもなかった。選評にもある通り、子ども二人が行方不明になった事件を、多少小細工したところで完全に隠ぺいできるとは思えず、そこに説得力を見いだせなかった。とはいえ、文章は読みやすく、わかりやすい。B
読了日:10月1日 著者:降田天
湿地 (創元推理文庫)湿地 (創元推理文庫)感想
アイスランドという島国が舞台の物語。ある賃貸住宅の一室で老人が殺されていた。傍らには、謎のメモが。このメモの内容は終盤まで明かされないがダイイングメッセージものではない。この作品のテーマは、性犯罪。起こらなくていい悲劇のはずだった。悪いことをした人は正しく裁かれず、幸せだったはずの人が不幸のどん底に陥る。そんなやるせない事件。事件を捜査する警察官の個人的な事件も並行して描かれ、彼らの苦悩が心に迫る。
読了日:10月1日 著者:アーナルデュル・インドリダソン
3月のライオン 11 (ジェッツコミックス)3月のライオン 11 (ジェッツコミックス)感想
妻子捨男とその顛末。作者は、捨男をそれは酷い男だと描写してくれて、読者が好きなだけ彼を罵れるようにしてくれている。けれど、本当に彼に石を投げる資格のある人はどれくらいだろうか?と、つい考えてしまうのです。けれども、零くんはいつもまっすぐで、本当にまっすぐで、やるべきことをきちんとやることの大切さをいつも教えてくれる。読後、零くんに恥じない人間でありたいと、強く思いました。
読了日:10月1日 著者:羽海野チカ
ソフィー (創元推理文庫)ソフィー (創元推理文庫)感想
幼いころ、姉のソフィーは僕の世界の全てだった。そしてソフィーにとっても。彼女はその世界の扉を、自分とそして弟の手を借りて閉じたけれども、弟である僕は、一人、取り残された。彼は永遠にソフィーを求める。もうどこにもいないソフィーを。
読了日:10月1日 著者:ガイバート

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