2009-01-01から1日間の記事一覧

『マリア様がみてる 33 ハローグッバイ (コバルト文庫)』今野緒雪

/祥子さま、卒業。 この巻の説明はこれに尽きるのですが、それだけじゃあんまりなんで。 卒業前に引っ張りすぎたせいか、実際の卒業式編は淡白に終わった感じがしました。祐巳もすっかり薔薇さまの貫禄。最終回は寂しいけれどこれは祐巳・祥子編の、という…

『支那そば館の謎 裏京都ミステリー (光文社文庫)』北森鴻

/謎の寺男、有馬次郎が京都の一寺社千光寺周辺で起こる様々な事件を必殺仕事人のごとく解決していく。事件の解決に伴って紹介される京都の習俗が興味深い。

『絶叫城殺人事件 (新潮文庫)』有栖川有栖

/おなじみの火村とアリスが一風変わった特徴を持つ館で事件に遭遇する短編集。『壷中庵殺人事件』は、地下の密室で壷を頭に被せられた死体が見つかるという本格的な密室もの。表題作は近年流行りのテーマかもしれないが、ラストシーンは妙にぞっとさせられ…

『下り「はつかり」―鉄道ミステリー傑作選 (光文社文庫)』鮎川哲也編

/「鉄道ミステリー」と聞くと西村京太郎に代表される時刻表アリバイものを想像するが、このアンソロジーに収録されている作品はもっと懐が広い。作中に「鉄道」が使われればいいんじゃないか、という気さえするし、そもそも事件と解決を伴うミステリーです…

『百年の誤読 (ちくま文庫)』岡野宏文, 豊崎由美

/題名の通り、1900年から2000年頃にかけてのベストセラーを岡野氏と豊崎氏が対談形式でメッタ斬りする内容。文学に限らず、ハウツー本も対象。ハウツーなどは、後年に読み返せば嘲笑を免れないと思いますが、文学もその例に漏れず。そもそも価値観や善悪が…

ここんとこの読了本

iPodnano使い始めると途端に本が読めなくなる…