あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します →【bk1】

通勤・通学等の行き帰りで目にする壊れかかったレストラン。廃墟と思いきや営業している!?そんなアヤシゲなお店に小説家と漫画家が挑んだレストランエッセイ。

…と、企画は面白そうなものの、実際のエッセイは、内輪ネタばかり。この作者の身内をネタにしたエッセイには定評があるのだろうけれど、企画ものである以上、その内容を説明して欲しかった。読者は、その店がいかにヤバいか。どれくらいヤバい食べ物だったのか、具体的に知りたいのだ。それもできれば主観ではなく客観的描写で。だから、担当編集者がのらりくらりと取材の同行を拒否する、というエピソードはそれはそれで面白いのだけれど、それに枚数を使いすぎに感じるのだ。
しなくてもいい分析を試みると、文章書きと漫画描きとの間で、役割分担がきちんと行われていないと思う(あと、ページの構成はもう少し見やすくして欲しかった)。
企画は面白いのでこれからも読みたいです。

あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します (UNPOCO ESSAY SPECIAL!)

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