ここんとこの読了本

ゴーストハント1 旧校舎怪談 (幽BOOKS)小野不由美,いなだ詩穂
リライト前との大幅な変更に驚きました。元は講談社X文庫ティーンズハートというその名の通り少女向けレーベルに書かれていたものなのですが、今回のリライトで、大人も普通に楽しめる小説になっています。ホラー要素と、あと蘊蓄が増えたかな。怪談好きには是非。
拳銃と十五の短篇 (講談社文芸文庫)』『野 (講談社文芸文庫)』『ふなうた―短篇集モザイク〈2〉 (新潮文庫)』『白夜を旅する人々 (新潮文庫)三浦哲郎
短編もいいけど長編(白夜)もすごくいい。
希望 (文春文庫)永井するみ
木暮荘物語三浦しをん
チーム (実業之日本社文庫)堂場瞬一
『風強』以来、「箱根駅伝」ものと聞くと条件反射で読みたくなります。『強奪 箱根駅伝 (新潮文庫)』はいまいちだったけど、こちらはすごく面白くて久しぶりに徹夜一気読みをしちゃいました。堂場瞬一さんの本は初めて読むのですが、警察小説で人気があるそうですね。さてこの作品。これは、「箱根駅伝」ものといっても「学連選抜」をモチーフにした物語です。学連って今までよく知らなかったけど、これを読むと思わず応援しちゃいたくなると思います。敢えて難を言えば、主人公か監督かどちらかの視点で統一してほしかったかも。お陰で監督が言う「リーダーシップがある」主人公の説得力がいまひとつ。(主人公があまり魅力的でないというのもある)あと、風強と違うのは、学連の全員に見せ場やエピーソード(?)がないところ。名前しか出てこない人もいます。お陰であるエピソードのオチは容易に読めてしまいますが、まぁそこはお約束の範囲かな。走っている最中の描写は、風強みたいに各自、生き方を振り返ったりせず、走ることをひたすら考えていて、こちらの方がスポーツ小説としてはリアルなんでしょうか。つい風強と比べてしまいますが全然違う性質の物語だということなんでしょうか。