ここんとこの読了本

連休って案外本読めないんだよね。
有川浩 『図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)』
というわけで続編。
体育会系展開の多かった「戦争」に比べると今回は情報戦というか水面下の駆け引き的な戦いが多い。郁と親の問題とか、思春期の子供が読んだら色々と思うところがあるんだろうなぁと思う。そして安易な解決をしていないところもいい。個人的に大好きなおじいさんキャラの稲峰があまり出てこないのが残念。登場人物が増えて、今後のシリーズキャラになる人と単発の人。あんまり書くとネタバレになるのでぼかすけど、単発の人は「あぁいるいるこういう奴」というのがよく出ていてこれまた上手い。ところで、広瀬という女子キャラがいるんだけど、これは柴崎視点でとても嫌な奴だという描写をされているがリアルに考えると「割とよくあるタイプの君よ」キャラ。というか、先述の単発キャラ君もそうだけど、キャラになるとある箇所がクローズアップされて描かれるけれど、誰しもこういう部分はあるんじゃないか？とも思う。そして、広瀬が嫌われ、郁が愛されるのは何故だろうね？何となくそんなことを考えてしまう。
続編が楽しみです。
近藤史恵 『エデン』