ここんとこの読了本

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
昨年の読書は194作品でした(再読含む。分冊は1作品とする)。
読んだ本の記録だけでなく、なるべく感想を書きたいです。それが目標かな。
日明恩ギフト (双葉文庫)
今までの、警察・消防士ものとは少し違ったお話。幽霊が見える少年と過去を抱える男が出会って、色々な事件(?)を解決していく。最初の「とおりゃんせ」はハートフルで泣ける読み物になっているのでそういう傾向が続くかとおもいきや、そうでもありません。特にラストから二番目の「自惚れ鏡」はとても『痛い』物語になっていると思います。どれも、人の心の奥の奥まで抉って晒される物語です。シリーズものの続編も待望されますがこちらもおすすめです。
柳美里交換日記
故・東由多加との交換日記。
ところで東由多加氏は寺山修司天井桟敷のメンバーだったんですね。これを読んで、初めて知ることが沢山ありました。(戯曲のこと、処女作の裁判のことなど)。柳美里という人は、その著作を読んだことない人から多くの誤解を受け、批判されているような気がします。読めばいいのに。
三浦哲郎三浦哲郎自選全集 (第4巻) 笹舟日記・草の宴
随筆と短編集の巻。「笹舟日記」は一遍が10数枚で、現在、過去、現在という形式を取ることが多い。一つ一つが、短編小説のような味わいがあって、一つ一つ読み終わるごとに、なんだか、ぼんやりしてしまうので遅々として進まなかった。
江戸川乱歩少年探偵江戸川乱歩全集〈28〉呪いの指紋
小さい頃に読んだきりだったはずだけど、何となく覚えているものですねぇ。