2014年2月の読書メーター

2014年2月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:8093ページ
ナイス数:134ナイス

青春鉄道 2014年度版 (MFコミックス ジーンシリーズ)青春鉄道 2014年度版 (MFコミックス ジーンシリーズ)感想
そういえば山形新幹線ってあったよね(ひどい)。夏は台風が大変だったね。リニアどうなるリニア。そして東京オリンピックで笑うのはどこだ!?首都圏大雪のネタは次のリニューアル青春鉄道(株)に持ち越しか。楽しみである。
読了日:2月28日 著者:青春
俺物語!! 5 (マーガレットコミックス)俺物語!! 5 (マーガレットコミックス)感想
巻を追うごとにどんどん砂川くんが好きになる。主役の二人の恋はますますステップアップしていくね☆ъ(*゜ー^)>
読了日:2月28日 著者:アルコ
テラフォーマーズ 8 (ヤングジャンプコミックス)テラフォーマーズ 8 (ヤングジャンプコミックス)感想
まだ8巻なのに、登場人物と物語を追えなくなってきた(´ヘ`;)これまでのあらすじと登場人物一覧と相関関係図が欲しい!
読了日:2月28日 著者:橘賢一
鬼灯の冷徹(13) (モーニングKC)鬼灯の冷徹(13) (モーニングKC)感想
アニメの鬼灯の声はイメージより渋い。
読了日:2月28日 著者:江口夏実
キョウカンカク 美しき夜に (講談社文庫)キョウカンカク 美しき夜に (講談社文庫)感想
本格ミステリ云々という題名のムック本に本書の作者の写真が載っていた。撮影場所は私もよく知っている喫茶店でケーキが美味しいのでお気に入りです。
読了日:2月28日 著者:天祢涼
真夜中のサーカス (1980年) (新潮文庫)真夜中のサーカス (1980年) (新潮文庫)感想
連作短編集。楠桂の『サーカス・ワンダー』を思い出した。明るく楽しい裏側で暗く哀しくどこか猥雑。私はこの作品集の影のテーマは「赤」であると思う。ピエロの鼻の赤。そういえばピエロもおどけた仕草で客を笑わせるがどこか怪しく哀しげである。赤のテーマは特に『パントマイム』『赤い衣装』に顕著である。特に『赤い衣装』はその衝撃的な結末も含めて印象深い。初出は40年ほど前だが今読んでも色褪せない。世間の三浦哲郎のイメージをある意味払拭するかもしらない。もっと読まれていいと思う。
読了日:2月28日 著者:三浦哲郎
異性異性感想
読みながら、思わず傍線を引きたくなる表現の羅列。そして「私の場合は」と過去及び現在の恋愛を思い出して物思いに耽ることしばし。巻末に作者二人の対談を載せてほしかった。本書自体が長い対談みたいなものだけと。
読了日:2月21日 著者:角田光代,穂村弘
ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)感想
このアイディアで長編にすればいいのに、もったいない。
読了日:2月18日 著者:歌野晶午
珈琲挽き (講談社文芸文庫)珈琲挽き (講談社文芸文庫)感想
最近では件のベストセラーで紹介されて、その名が知られるようになったのでしょうか。作者は、作家の三浦哲郎を師の井伏鱒二に紹介した大学の恩師であり『想い出すまま』の中でそのエピソードに触れている。本書は作者の最後の随筆。日常や交友録、旅のことがやさしい言葉とちょっとしたおかしみを添えて紡ぎ出される随筆は、30年以上も前に書かれたものだと思えないくらい今読んでも新鮮に情景が目の前に浮かぶ。本書は枕元に置いて眠りに就く前に少しずつ、一つ一つを味わいながら読み進めたい一冊。
読了日:2月16日 著者:小沼丹
死神は恋を連れてやってきた死神は恋を連れてやってきた感想
警備会社でBG(ボディーガード)の仕事をする一流愛の前に現れた対象者は某王国の皇太子に似たイケメン。警護を始めると彼の周りで不審な出来事が相次ぎついに愛にも危機が。とまあ、ここから先はご想像通りの韓流チック(遊園地のシーンもあり)な物語が展開する。さて本書は一流愛が微妙。脳ミソ筋肉で脊椎反射で動いていて、魅力を感じられない。BGってもっと思慮深くて賢くて落ち着いていて、(プライベートで)何があっても対象者を守ることが最優先という人種ではなかったか。それは八木薔子だけなのか?シンデレラストーリーに憧れる人に
読了日:2月14日 著者:渡辺容子
遠海事件: 佐藤誠はなぜ首を切断したのか? (光文社文庫)遠海事件: 佐藤誠はなぜ首を切断したのか? (光文社文庫)感想
86件の殺人を行った佐藤誠。彼のルポという形で著された本書は、事件の一つ「遠海事件」を中心に殺人犯佐藤誠のひととなりを追う。ちなみにその作家が筆者と同名である種の作中作となっている。冒頭で86件の殺人が提示されるので、ファイダニット…遠海事件の動機が謎の中心となる。結末はミステリー読みならある程度予想はつくだろうが、名付けるならこれは「逆ミステリー」あるいは「逆コロンボ」か。作中の詠坂雄二(この名前も案外没個性だ)が言うように私も世代論は好きではないが、いわゆるロスジェネ世代の諦感が漂っていて面白く読めた
読了日:2月13日 著者:詠坂雄二
天帝の愛でたまう孤島 (幻冬舎文庫)天帝の愛でたまう孤島 (幻冬舎文庫)感想
天帝シリーズ第三弾の舞台は孤島!お約束の無線機破壊、台風到来。館には意味ありげな絵画彫刻、どこにも嵌まらない鍵、怪しい歌を歌う老婆…。装飾過多、しつこいわ!というツッコミは、しかし作者は想定内なんだろう。そしてシリーズの特徴、長い。他の作品は普通なので、作者というより天帝シリーズ特有のものだ。さて、文章が長くなる時、それは言い訳。本心を隠したいから様々なガジェットを仕掛けて読者を煙に巻く。「お前の話、長いよ」と去っていく者は追わない。そんな臆病な古野まほろ(作者同名)に本作である転機が訪れる。詳しくは本書
読了日:2月13日 著者:古野まほろ
ポリティコン 下 (文春文庫)ポリティコン 下 (文春文庫)感想
村人はそれぞれの立場で好き勝手なことを言う。そこだけ切り取れば間違っていないし、むしろ立派な主張だが、ちっとも心に響かないのは何故だろう。それはネットで散見する、ニュース記事に対する第三者からの無責任なコメントとどこか似ている。それよりは東一の方がよほど分かりやすい。それは結局、本心は東一と同じ、性欲名誉欲その他隠しておきたい欲を、さも自分は持っていないように表面を取り繕いたいだけの「立派」な言葉だからではないか。解説にある通りこの作品は震災前に書かれた。震災を経てその後の展開を想像するのも楽しく、やや怖
読了日:2月12日 著者:桐野夏生
ポリティコン 上 (文春文庫)ポリティコン 上 (文春文庫)感想
山形県の唯腕(いわん)村。コミューンとして成立して創立80年になる。「責任感」から、第三世代のうち唯一村に残った高浪東一の物語が第一部。この村に転がり込んできた訳ありの美少女マヤの物語が第二部。まず唯腕村の高齢化問題は急激にやってくる。何しろ若者は東一だけ。東一の肩にかかる高齢者の数は日本の平均のそれを遥かに越える。使命感はあるが人望はない東一は村を出、東京にいる自分を産み捨てた母親の元へ身を寄せる。しかしそこにも東一の居場所はない。何故なら東一は常に、愛されること、人から尊敬されることしか望んでいないか
読了日:2月12日 著者:桐野夏生
ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)感想
大人気シリーズ第5弾。安定のクオリティ。恋愛パートも謎パートもそれぞれとても面白かった。ただ、本書がこれほどまでにベストセラーになる理由はやっぱりわからなかった。ところで、書店で本書と紀田順を並べているのをよく見かけたが、正直、疑問。今更だが『金魚屋』とか『蒼林堂古書店』とかはどうか。さて本書の感想。蔵書というのはその人の頭の中身のようなものだから、だから蔵書を見ただけでその人のことがわかる…というのは、風桶みたいなもんで、論理は飛躍しているのだろうけれど、心に残った。
読了日:2月11日 著者:三上延
天帝のつかわせる御矢 (幻冬舎文庫)天帝のつかわせる御矢 (幻冬舎文庫)感想
物語冒頭の舞台は満州。あれ?主人公古野まほろは日本の高校生で吹奏楽部員じゃなかったっけ?それがどうして戦時下の満州の高級ホテルでお茶なんか飲んでるんだ?傍らには懐かしい二条警視。さてこれから古野まほろオリエント急行クラスの超豪華列車で日本に帰る。超豪華列車に探偵。そして曰くありげな乗客たち。加えてまほろに課せられたある使命。舞台は整った。さて古野まほろ(こちらは作者…って区別の必要はありやなしや?)によるフルコースの始まり始まり。読者はただ運ばれてくる美酒(はお好みで)美食に舌鼓を打つのみ。
読了日:2月10日 著者:古野まほろ
書楼弔堂 破暁書楼弔堂 破暁感想
井上圓了、勝海舟泉鏡花等の錚錚たる面子がやってくる書楼その名も弔堂。ここの亭主が、自らの進むべき道に迷う彼らを言葉で導き後に偉業を成し遂げたとさ、で終わる。虚実は不明だがそもそもこの世は半分が虚。皆が右を向いている時に左を向くことは逃げではない、と弔堂の亭主の言葉が心に沁みる。高遠の旦那とはこれでお別れなのか。それは寂しい。
読了日:2月8日 著者:京極夏彦
貌孕み (文春文庫)貌孕み (文春文庫)感想
修験者の嘉津間が語る「こんなことがありました」。欲が行きすぎて少しおかしくなってしまった女たちの物語。語られる話は、子離れできない母や独身を拗らせた女など目新しさはないが、嘉津間の口を通して語られることで物語に奥行きが生まれている。
読了日:2月8日 著者:坂東眞砂子
蜜姫村 (ハルキ文庫 い 16-1)蜜姫村 (ハルキ文庫 い 16-1)感想
昆虫学者の夫のフィールドワークに付き添う医者の妻。上巣という名の秘境にはおぞましい秘密があった…。設定は目新しくはないが数奇な運命を生きた女性の三代期となっていて短いながらも時の流れを感じられる。紅蝶やラストの密姫の行動の動機と裏切られた黒主の気持ちにもう少し書き込みがほしかった。ラストも、え、ここで終わり?と思ってしまうのはヤボだろうか。
読了日:2月7日 著者:乾ルカ
天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)天帝のはしたなき果実 (幻冬舎文庫)感想
なんだこれ?と思いながらもページをくくる手を止められず、気付いたら完走していた私はすっかり古野まほろワールドに足を突っ込んでしまったということでしょう。つっても浅薄な私はせいぜいその世界の入り口を瞬きの間くらい垣間見たにすぎない。…正直、古野まほろを知らなくても生きていける。それは間違いない。
読了日:2月4日 著者:古野まほろ
ヤマの疾風 (文芸書)ヤマの疾風 (文芸書)感想
九州の筑豊を舞台に、斜陽となった炭坑街で生きるチンピラ、飛車松こと菱松という男の一生を描いた小説。前作の『地の底のヤマ』未読でもOK。炭坑に関する社会派的な蘊蓄は物語の必要の域を越えていないし(キャラクター紹介や投影する形で控えめに書かれている程度)、むしろ前作の面影はあまりない。カリスマ性をもつ人物がいまいち読者にそれと伝わってこないなど気になる点はあるが、最後まで勢いを保ったまま読みやすい。ただ、一番魅力的に描かれているのは菱松ではなく筑豊という街では。個人的には父の死の謎を追うミステリーが読みたかっ
読了日:2月2日 著者:西村健
ケシゴムは嘘を消せない (講談社文庫)ケシゴムは嘘を消せない (講談社文庫)感想
冒頭がいい。離婚してやけ酒を宅飲みしている主人公のノブがふと気配を感じて空を掴むと人の手首だった。相手は女性。ただし、透明人間。…ここからが白河三兎。ノブは動揺することなく女性(透明)を酒の相手に誘う。透明人間を巡るファンタジーなパートと元妻の加奈子と子供の悟との関係に関するパートが交互に進みながら最後に融合する構成は作者の十八番。押し付けがましくない、かといってあたりさわりのない物語ではない。読後に何が残るかは正に十人十色ではないでしょうか。意外なオチも含めて読後感はよかったです。
読了日:2月1日 著者:白河三兎

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