2016年4月の読書メーター

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4841ページ
ナイス数:79ナイス

34歳無職さん (MFコミックス)34歳無職さん (MFコミックス)感想
コンビニで見て懐かしさから思わず購入。ていうか続き読みたい。「その24」まで収録されてるけど、続きは何巻から買えばいいの?教えていただけたら、とても嬉しい。しかしこの「無職さん」の読書傾向が気になる。SFの人?
読了日:4月30日 著者:いけだたかし
僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)感想
物語やエピソードは目新しいものではない。が「美味しい?」という決して怖い語彙ではないのにゾッとするのは描き方が上手いんだろう。帯の「二度読み必須」はよく見かけるけどこれは本当に二度読みした。しなくて済むようにもう少し分かりやすく書いてほしいとも思ったが、それも含めてこの小説の魅力だと思う。併録の「Aさん」が一番好き。最後の「春の遺書」は荷物を仕分けるところがよかった。
読了日:4月30日 著者:長谷川夕
大奥 13 (ジェッツコミックス)大奥 13 (ジェッツコミックス)
読了日:4月29日 著者:よしながふみ
僕は穴の空いた服を着て。僕は穴の空いた服を着て。感想
期せずして「自殺と見られる死なれ方をした遺族がその真相を探る旅をする」物語を続けて読みましたが偶然です。作者の、心の叫びが聞こえてきそうな小説でした。
読了日:4月29日 著者:菅野彰
冬の光冬の光感想
悠々自適の父はなぜ自殺したのか。詳細は本文を読んでいただくとして、私は主人公の康弘氏が必ずしも嫌いではない。康弘は紘子に憧れてしかしそこから訣別したが、案外紘子イズムを次女の碧が受け継いでいるように思う。震災のとき泊めてくれたり大量のサンマの処分につきあってくれたりする友人はなかなかいない。結婚や出産ではない絆を獲得していると思う。最後まで読むと美枝子がそこまで夫を嫌悪しなくてもと思うが、そこは妻の本能か。サマツなことだが後半のキーパーソンであるリオの伏線が前半にあってもよかった。
読了日:4月29日 著者:篠田節子
おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を~ (メディアワークス文庫)おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を~ (メディアワークス文庫)感想
最近書店でラノベ売り場を眺めていると、ウサギが躓いて転んだ切り株の前に座り続ける男のことを思い出すのですがどうしてでしょうか。 余談はともかく。現代版陰陽師が経営(?)する紅茶葉屋で起こる不思議な出来事を、陰陽道を遣って解き明かすハートフルミステリー…なのかな? 紅茶プラス陰陽道なので、かつて講談社ノベルズで刊行した2大シリーズの合体といえなくもないのかな。(片方未読につき推測で失礼) 回収されてない伏線やラスボスも設定されているようなのでこちらも続いてほしいなぁと思う。
読了日:4月28日 著者:古野まほろ
臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族 (講談社タイガ)臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族 (講談社タイガ)感想
「嘘」を鑑定できる能力がある「唯花」。ただし、そもそも「嘘」とは何かという講義が冒頭に挟まれます。論理学好きにはおすすめ。私はさっぱり(笑)でも物語は楽しめました。「嘘」のくだりを除けば角川・横溝風の表紙デザインと「現代版孤島」といえる舞台設定といい横溝そのもの。伏線が全て回収されているわけではないので、まだ続きそうと期待だが光文社文庫のシリーズの続きも待っているのだけれど!! 余談だが「講談社タイガ」がどんなレーベルかわからず書店で戸惑った。講談社メディアワークス文庫みたいな位置づけで合ってる?
読了日:4月23日 著者:古野まほろ
リバーサイド・チルドレン (ミステリ・フロンティア)リバーサイド・チルドレン (ミステリ・フロンティア)感想
題名はいわゆる「ストリート・チルドレン」の川(リバーサイド)版という意味だったのかと読み進めていくうちに気づいた。衝撃的な理由(ちょっと、本当なのかとリアリティを追求したくなったが)からカンボジアで彼らの仲間となっている日本人の少年。同じ境遇でありながらどこか違う雰囲気を漂わせている少女と出会うところまでは期待MAXだったのだけれど、抗争からの殺人事件とそれを解決するくだりが急にミステリミステリしてしまっていてそれまでの雰囲気と乖離してしまっているように感じた。
読了日:4月22日 著者:梓崎優
BLUE GIANT 8 (ビッグコミックススペシャル)BLUE GIANT 8 (ビッグコミックススペシャル)
読了日:4月15日 著者:石塚真一
クラッシュ・ブレイズ 大峡谷のパピヨン (C・NOVELSファンタジア)クラッシュ・ブレイズ 大峡谷のパピヨン (C・NOVELSファンタジア)感想
デル戦は読んでいるけどこちらのシリーズは初読み。作者の物語は基本的に水戸黄門的で、安心して読める代わりに残るものがない。まー、スカッとはするよね。
読了日:4月13日 著者:茅田砂胡
残念な警察官 内部の視点で読み解く組織の失敗学 (光文社新書)残念な警察官 内部の視点で読み解く組織の失敗学 (光文社新書)感想
非常にテキストっぽいと思った印象は外れておらず。「残念な人」は必ずいる。そういう人を殊更排除糾弾するのではなく(もちろんしないわけではないけれども)そういう人が「いる」ことを前提にどのように組織を運営したらいいか。そういうものだと解釈しました。また、組織のルール=世間の非常識というのはよくある話なのではないかと。問題はそれを自覚するかどうか。 警察の薀蓄も頻繁に語られているので、そういう使い方は違うのかもしれないけど、索引があったらもっといいと思いました。
読了日:4月12日 著者:古野まほろ
定本 百鬼夜行 陽 (文春文庫)定本 百鬼夜行 陽 (文春文庫)感想
シリーズ第二段だったのか。そういや「陰陽」だもんな。それはともかく、スピンオフ作品なので、いちいち主人公の名前をぐぐるという始末。スピンオフは気にしなくても楽しめました。最後の短編はさすがにぐぐらなかったけどね(笑)
読了日:4月10日 著者:京極夏彦
きのうの影踏み (幽BOOKS)きのうの影踏み (幽BOOKS)感想
いわゆる「ザ・怪談」なものから「もやっ」としたものが残るもの。長短とバラエティに富んだ辻村劇場。
読了日:4月10日 著者:辻村深月
いたいけな彼氏 (キャラ文庫)いたいけな彼氏 (キャラ文庫)感想
珍しくBLな表紙に題名だけどこれこそ『愛する』という題名のがいい。かつて一番大事な人を誰よりも傷つけた。そのことがあまりにも辛くて記憶を書き換えてしまったんだろう。無意識に。だから優人が悪いのではないと思う。(具体的に描かれはしていないが恐らく優人にも家族の問題があるだろうし)。直接のきっかけは郁かもしれないけど、郁が優人に触れて変わったように、健や色々な人との間で少しずつ優人も変わっていったんだと思う。いばら(イラクサ)の上着を編み続けていてはいけない。それはとても楽だけれども。
読了日:4月3日 著者:菅野彰
ガソリン生活 (朝日文庫)ガソリン生活 (朝日文庫)感想
車は走りたい。けれど、どんなに強く願っても、自分で自分のエンジンをかけたり、ワイパー動かしたり(笑)することはできない。そんな風に、自分の一番肝心なところは自分でどうにもできなかったりする。それは悔しいと思ったことが何度も何度もあっただろうけど、それはもう「そういうもの」だから仕方ない。でも、じゃあ、緑デミは、ザッパは、絶望しているか?そうではない。彼らは車の持ち主のことが大好きで、持ち主に幸あれと願っているのだ。
読了日:4月2日 著者:伊坂幸太郎

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