2016年6月の読書メーター

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:4250ページ
ナイス数:75ナイス

上流階級 富久丸(ふくまる)百貨店外商部上流階級 富久丸(ふくまる)百貨店外商部感想
いわゆる「お仕事小説」で面白く読めたが、主人公、少し順調過ぎないか。ありきたりだけど、困難に直面してもうダメかと思われたが、一発逆転満塁ホームラン!的な展開が欲しかった。主人公は魅力がないわけではないが、女性ウケはしなさそう(女友達いなそう)。この小説のターゲットは女性と思われるのにそれじゃいかんでしょ。作者らしく、勢いはあるのであっという間に読めるところはよかった。
読了日:6月26日 著者:高殿円
希望荘希望荘感想
表題作を含む4編を収録。4作とも「やりきれない話」。ほんのちょっとした過失とすら言えないことで他人や自分の大切な人を取り返しのつかないくらい傷つけてしまい、一生後悔に苛まれることもある。もしくはどこかでボタンをかけ違ってしまった。それは、魔が差すという言葉通り、もしかしたら誰にでもあることなのかもしれない。けれどそこから逃げ続けることはできない。誰も、自分からは逃げられないように。 事件もそうだが、杉村三郎のその後も気になるポイントでした。別れた妻子との関係もちょこちょこ出てくるので、次回作も楽しみです。
読了日:6月26日 著者:宮部みゆき
星籠の海(下) (講談社文庫)星籠の海(下) (講談社文庫)感想
御手洗がホームズばりに推理を披露するのはいいけど根拠が示されないことが多いからただのハッタリにしか見えない。教祖の罪を暴くには、革細工夫婦の監禁傷害じゃなくて、島に流れ着いた6体の遺体ではダメなのか?直接手を下してなくても充分、キナ臭い教団てことで捜査されるんじゃないかと。色々ともやもやの残る作品でした。映像になったら違うのかな?幕末の歴史は、たまたま今ちょうどマンガの『大奥』が同時代で、楽しめた。
読了日:6月25日 著者:島田荘司
星籠の海(上) (講談社文庫)星籠の海(上) (講談社文庫)感想
瀬戸内海のある島に身元不明の遺体が打ち上がる。短期間に六体も。という冒頭の謎は、スピード解決(?)。次々と南相馬からきた少年とか大女優を目指したが挫折した女のエピソードが語られるがこれ必要?国際指名手配されてる教祖とやらも、御手洗が騒いでるだけでどれ程の悪人かよくわからない。結局、看護師のたまごが起こした隠蔽された過失致死の謎を追うだけ。この事件にそんなにインパクトを感じなかったため後半ほどつまらなかった。
読了日:6月25日 著者:島田荘司
MUNDANE HURT (ビーボーイノベルズ)MUNDANE HURT (ビーボーイノベルズ)感想
クズばっかでスカッとはしない。再会してからの長野は好みかも(笑)
読了日:6月22日 著者:木原音瀬
海炭市叙景 (小学館文庫)海炭市叙景 (小学館文庫)感想
再読したのは、函館旅行したから。市電の運転手が主人公の話を、市電の中で読んだ(笑)残念だったのはせっかく函館文学館行ったら、札幌で作者の展示をしていて資料が少なかったこと。でも直筆原稿見たし、有名な年表も見た。この海炭市ものがもっと続く予定だったのに読めなくて残念。
読了日:6月20日 著者:佐藤泰志
探偵が腕貫を外すとき (実業之日本社文庫 に 2-8)探偵が腕貫を外すとき (実業之日本社文庫 に 2-8)感想
ちょっと強引では?という話もあったが総じて楽しめました。
読了日:6月15日 著者:西澤保彦
きみの鳥はうたえる (河出文庫)きみの鳥はうたえる (河出文庫)感想
芥川賞候補作の一つ。表題作と『草の響き』が収録されている。僕と静雄と佐知子の三角関係の物語。そのような関係は遠からず終わるはずだった。けれど、三人の意図とは全く別の終わりかたをしてしまう。青春がいつまでも続かないように、意図的に終わらせることはできないかのように。そこには、静雄の兄が大きく関係する。家族という生まれながらの血縁関係は友人や伴侶という自分が意図的に作った関係を、塗りつぶしてしまうのか。そんなことを思いました。
読了日:6月10日 著者:佐藤泰志
文豪ストレイドッグス (10) (カドカワコミックス・エース)文豪ストレイドッグス (10) (カドカワコミックス・エース)
読了日:6月6日 著者:春河35
新任巡査新任巡査感想
何だか痛くて(と聞いて想像される'痛さ'とは違うので勘違いしないで欲しい)なかなか読み進まなかった。基本的に、題名から想像される通り新人の成長譚。だけど、古野まほろがそんな平凡な物語を紡ぐはずがない。主人公ライトとアキラ(こんな名前だけどラノベではない)に課せられる試練が予想の斜め上どころでなく屋根超えて宇宙まで行ってしまった。ここまでするか!とツッコむこと複数回。詳しい内容は、相棒で扱いそうなテーマとだけ。新人はもとより勤続ン十年の方にも是非読んで欲しい。
読了日:6月3日 著者:古野まほろ
戦旗不倒  アルスラーン戦記15 (カッパノベルス)戦旗不倒 アルスラーン戦記15 (カッパノベルス)感想
つめこみすぎ。少なくとも3巻分の内容が凝縮というよりあらすじを読んでいる気分。場面転換も多すぎる。さて、14巻から主要キャラの死亡フラグは立っていたとはいえxxx(ネタバレ防止の伏せ字)の死亡フラグ立ってから死ぬまでが早すぎないか。当初から構想があったのかは不明だが、死んだ余韻に浸る間もなく次回最終回って。逆にxxxも道連れ(という表現は事実とやや異なるが)にしたのは意外。四面楚歌どころじゃないパルスは一体どうなってしまうのか。本当に次の巻で収拾が着くのかがアルスラーンの行く末より気になるのですが如何。
読了日:6月2日 著者:田中芳樹

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