2016年7月の読書メーター

読んだ本の数:23冊
読んだページ数:6435ページ
ナイス数:111ナイス

34歳無職さん (8) (MFコミックス フラッパーシリーズ)34歳無職さん (8) (MFコミックス フラッパーシリーズ)
読了日:7月31日 著者:いけだたかし
帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく (4)帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく (4)感想
今回も笑った!こたにさん冷静だけどかわいそう…(私もあの「じゃあ」には何の疑問も感じない方の人)。ところで胸が大きくなったエピソードですが、高齢女性の乳房が、それはもう見事に垂れて股間まで隠しそうな勢いになるようなことが起きているのだと。思いますです。繊細な弟くんは今回もかわいそう…。私も「南部美人」好きです。
読了日:7月30日 著者:菅野彰
康太の異世界ごはん (ヒーロー文庫)康太の異世界ごはん (ヒーロー文庫)感想
居酒屋の店主が異世界に飛ばされて、そこで料理を作る話。最初は異世界の文化と食物を理解する姿勢が、結局、現代の食物を異世界で再現する話になってしまったのが残念(併せて異世界の設定もブレブレで後出し的なご都合主義も感じる)。最初の章の、クレーマーが実は…という展開はいくら何でもテンプレ過ぎないか。最終章で村人に料理を振る舞って、皆、夢中になって食べたものの、最後に「足りない」といつもの「ごった煮」を食べて満足したというのは、料理人としてはどちらかつうと敗北では?主人公の求めるところがいまいち見えて来ない。
読了日:7月30日 著者:中野在太
健康で文化的な最低限度の生活 3 (ビッグコミックス)健康で文化的な最低限度の生活 3 (ビッグコミックス)
読了日:7月30日 著者:柏木ハルコ
知らない映画のサントラを聴く (新潮文庫nex)知らない映画のサントラを聴く (新潮文庫nex)感想
『砕け散る』で興味を持ったのでこちらも。主人公枇杷は大好きだった親友、朝野を亡くしてから、"おんなじところをぐるぐる回ってどこにも行かない"日々を過ごしていた。ある日、朝野つながりで出会った昴の元に居候することに。 おんなじところをぐるぐる回っているつもりでも、横から見るとその円は螺旋を描いていて、少しずつ違うところに向かっているんじゃないかな。自然に、そうなることもあるけど、やっぱり意図的に、えいやっ、って自分のロケットを飛ばして、溝から出なきゃ。 朝野のぶっとびキャラはとても笑えた!「肉」って!!
読了日:7月30日 著者:竹宮ゆゆこ
藍より甘く (幻冬舎ルチル文庫)藍より甘く (幻冬舎ルチル文庫)感想
藍農家(でいいのかな)の遥と暁行の物語。物語はBLのお手本。ノンケの暁行に遥が告白するところから始まる。暁行には彼女がいて、読者からすると「こいつ邪魔」なんだけど、結構いい女に描いているのがフェアでよい。私、こういう物語に弱くて。涙腺も緩もうと言うもの。展望台のシーンから最後までが格別によい。構成上、暁行の決断が先で、遥の引っ越しが後だけど、これを逆に描かれていたら涙で続きを読めなかったかも。ブログ(mixiとか、時代を感じる)のオチは読めてたけど、締め方に感心した。
読了日:7月24日 著者:一穂ミチ
鬼灯の冷徹(22) (モーニング KC)鬼灯の冷徹(22) (モーニング KC)
読了日:7月22日 著者:江口夏実
ワカコ酒 7 (ゼノンコミックス)ワカコ酒 7 (ゼノンコミックス)感想
焼酎率が高く感じる。嫌いじゃないけど、ワカコほどは飲まないなぁ。今度挑戦してみよう。生ピーマン肉詰めと、枝豆醤油漬けは作ってみたい❗夏野菜の美味しい季節になりましたね。トマトの甘酢漬けにはまってます。美味しいですよ❗
読了日:7月21日 著者:新久千映
問題物件 (光文社文庫)問題物件 (光文社文庫)感想
曰く付きの不動産物件の謎を、新人の恵美子と謎の自称探偵犬頭が解決する、という掴みはいいんだけど、ここに至る設定に突っ込みどころがありすぎる。雅弘に、恵美子が住み込みしてまでお世話をする魅力がない。玉の輿を狙っている風でもないし。それに、雅弘に必要なのは介護より看護では。お金はあるんだし、資格を取ったばかりの未経験のヘルパーよりは経験豊富な看護師をつけるべきだと思うけど。犬頭の能力も都合がいいというか。ハッキングできるなら相手から自白を引き出すくらいできそうだけど。不動産蘊蓄もあるとよかった。
読了日:7月20日 著者:大倉崇裕
このマンガがすごい! comics  ひとり暮らしの小学生 江の島の夏 (このマンガがすごい!comics)このマンガがすごい! comics ひとり暮らしの小学生 江の島の夏 (このマンガがすごい!comics)感想
舞台が江ノ島ということで、コンビニで衝動買い。設定にりありてぃはないものの、苦味もあるほんわかストーリーは楽しめました。江ノ島ご当地の事がもう少し出てきたら嬉しかったな。
読了日:7月20日 著者:松下幸市朗
国道沿いのファミレス (集英社文庫)国道沿いのファミレス (集英社文庫)感想
題名に惹かれた。書き出しもいい。主人公は色々あって実家のある地方へ飛ばされたファミレスの社員の佐藤くん。仕事にさほど情熱はない。かといって積極的にサボるほどじゃない。彼女はいるけどのめり込む訳じゃない。好きなのは親友のシンゴとじいちゃん。両親に対しては(特に父親には)愛憎半ば。読者は佐藤くんに積極的に感情移入はできない。でも読み終えると何故か、幸せになってほしいなと思う。この小説の好きな箇所はたくさんあるけど個人的に、独居は際限がなくなるだけで全然自立じゃない、と主人公が嘆息するシーンが印象的だった。
読了日:7月15日 著者:畑野智美
ちはやふる(32) (BE LOVE KC)ちはやふる(32) (BE LOVE KC)
読了日:7月15日 著者:末次由紀
本が多すぎる (文春文庫)本が多すぎる (文春文庫)感想
週刊文春の書評エッセイをまとめたもの。作者の日常の何気ない出来事や思いを絡めたり、読者をやや置き去りにしつつ、好きなものを語っている回が好き。結構分量あるが一章が短く前後の関連もないので好きなときに開いて好きなときに閉じられるのが魅力。これくらいの書評エッセイ自分にも書ける、と思う人もいるかもしれないが約10年週刊誌で連載を続けるということは簡単なことではない。それを、決して偉ぶることなく、楽屋落ちもなく「気軽に読める」という同じクオリティーで続けられるのがプロの仕事だと思う。
読了日:7月13日 著者:酒井順子
死神の浮力 (文春文庫)死神の浮力 (文春文庫)感想
死神「千葉」と娘を殺されて復讐に燃える山野辺夫婦の物語。千葉の無意識の滑稽さが笑いを誘うが、復讐相手の本城は本当に笑えない。「クンランゲタ」の処理の仕方が本当に怖い。全編を通して良質のエンターテイメント作品であるが、ずっと、最初から最後まで「死」について描かれた物語であるとも言える。私が思うのは、陳腐だけど、結局、人は必ず死ぬ。そして、生きてきたようにしか死ねないということ。
読了日:7月11日 著者:伊坂幸太郎
百鬼夜行抄 25 (Nemuki+コミックス)百鬼夜行抄 25 (Nemuki+コミックス)感想
飯嶋家オールスターズ。開は怪しい仕事してるし青嵐は飢えてるし潮は女運悪いし晶ちゃんは自覚ない霊感少女だし、おばあちゃんは無敵だし、そして今回も誰も知らない苦労(開さんは知ってるかもだけどでも何もしない)を律一人が背負っているのでした。癒し(?)の司ちゃんは今回はお休みでした。
読了日:7月9日 著者:今市子
胡蝶殺し (小学館文庫)胡蝶殺し (小学館文庫)感想
父親を亡くした御曹司、秋司の後見人となった萩太郎。彼には秋司と同い年の俊介という息子がいた。…この設定だけで何かが起こると予感せずにいられない。俊介の初舞台で、悲劇は起こる。この「悲劇」が何なのか。それがこの物語のキモ。 歌舞伎の子役は悲劇性を帯びることが多い。昔々の物語。リアリティの欠片もないのに、人は涙を流す…。 絶対悲劇だと思ったんだけど、希望のあるラストでした。私も小萩のファンになりました!
読了日:7月9日 著者:近藤史恵
おうちのありか~イエスかノーか半分か 3~ (ディアプラス文庫)おうちのありか~イエスかノーか半分か 3~ (ディアプラス文庫)感想
潮計シリーズ第3弾。前回は計が潮に救われた話だけど、今回は逆。潮くんの過去もちょこっと出てくる。計が本気出すと怖い。政界の重鎮(江波じいナイスだ!)まで引っ張り出しちゃうし、敵に回しちゃいけないってことがよくわかった。ま、計が本気になるのなんて、潮はもちろん家族とか、ごく限られた場合だろうけど。若宮海(潮祖父)と西條秘書の物語も読んでみたいがそれだと一穂ミチじゃなくて、中村明日美子になっちゃうかしら。
読了日:7月8日 著者:一穂ミチ
砕け散るところを見せてあげる (新潮文庫nex)砕け散るところを見せてあげる (新潮文庫nex)感想
作者初読み。読了後に冒頭に戻って再読させられる構成。一つ目のUFOは分かりやすい「敵」だけど、二つ目は。あれ、ともいえるしこれ、ともいえるし。読みやすく、ところどころ小ネタを仕込んでくれる作者のサービス精神は嬉しいけれども、ただのラノベと侮ってはいけない。まぁ、ハッピーエンドだったのは嬉しい誤算でした。ところでこういう、作者の自家発電とも取れてしまう作風は新潮NEXのお家芸?それとも最近の流行なのかな。嫌いじゃないけれども。
読了日:7月5日 著者:竹宮ゆゆこ
金メダル男 (中公文庫)金メダル男 (中公文庫)感想
1964年生まれは必読。歌を作っタケドヒットしなくて、でも着眼点は悪くなかったのでは?のくだりが面白かった。
読了日:7月3日 著者:内村光良
春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
何気なく手に取って一気読み。あんまりお友だちにはなりたくない中年女性(某板語で言うところの「報告者乙」系の人)が、田舎町で思いがけず、自己覚知を得る。ああなんて、自分の人生は間違っていたのだろうと。しかしここで終わらないのがさすがクリスティ女史。その時間が全くなかったように、すっかり元に戻ってしまう。夫はよくできた人物だけど、そもそもあなたが選んだんだからその責任は取っていただくとして、親を選べない子供たちなりに自分の人生を生きているようで、そこが救いなのかな。長女と父の対話のシーンがよかった。
読了日:7月3日 著者:アガサ・クリスティー
鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺す鍼、心に点す灸 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)鷹野鍼灸院の事件簿 謎に刺す鍼、心に点す灸 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
鍼灸師シリーズ。ってもこれから読んでも大丈夫な連作短編集。真奈が事件を呼び、鷹野が解決するというスタイルはそのままでも真奈の成長が感じられる。『アイスマン』は作者の得居分野からの題材かもだけど、いまいちこのシリーズには合わなかったような。『坂道』は想像以上に後味悪い!個人的に『今なお』がよかった。あまりに簡単に事が進みすぎな気はするが。ダーティ鍼灸師長谷部がどうしてそうなってしまったのかも気になった。
読了日:7月2日 著者:乾緑郎
LOVE&CATCH (Holly NOVELS)LOVE&CATCH (Holly NOVELS)感想
テーマは「ハゲ」と「カツラ」…ここ、笑うところですよ?いや本当に大いに笑わせていただきました。
読了日:7月2日 著者:木原音瀬
ブラック・ドッグブラック・ドッグ感想
過激な動物愛護団体が日本でテロを起こす、というリアルな設定…まではよかったんだけど。凶悪な犬凶器が人々を次々と屠るスプラッタ描写はいらなない。それよりももっとじわじわするもので「恐怖」を見せて欲しかった。最終的にヒーローとヒロインが死んでしまったのは意外だったけど、生き残った彼らが真の主人公だったのかも。
読了日:7月1日 著者:葉真中顕

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