2011-01-01から1年間の記事一覧

ここんとこの読了本

加納朋子『ぐるぐる猿と歌う鳥 (ミステリーランド)』 北村薫『野球の国のアリス (ミステリーランド)』 またまた「ミステリーランド」から二冊。またしても特に意図はないのだが「日常の謎系」の作家を偶然選んでしまった。とはいっても内容は全く違いました。…

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乾くるみ『スリープ』 超面白かった!7〜8割くらいまでは読者の予想通りの展開なんだけど、残りで怒涛の展開。すっかり騙されました。この小説を評して「人間が描けていない」っていうのはどうだろう。意味は読んで知れ! 法月綸太郎『しらみつぶしの時計 …

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倉知淳『ほうかご探偵隊 (ミステリーランド)』 法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命 (ミステリーランド)』 「ミステリーランド」から2冊。期せずして、好対照な二冊を選んだと思いました。児童書をとても意識して書かれているのは倉知作品。随所に江戸川…

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倉知淳 『なぎなた (倉知淳作品集)』 「こめぐら」の方が私は好み。「闇」はよかった。「本格」好きにはこちらの方がいいのかな?猫がかわいいという点に同意。 藤本泉 『ガラスの迷路 (1981年) (徳間文庫)』 カッパ・ノベルズで読みました。最近はまってい…

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どちらも小説であり娯楽小説という意味では共通だけど「聖域」はSF(伝奇)で「夕雨子」はいわゆる中間小説。全く違うこの2作品の共通点は「東北」かもしれない。(あと、入手困難ってところも) 藤本泉 『呪いの聖域 (ハヤカワ文庫 JA 113)』 気になったと…

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日明恩『ロード&ゴー』 メフィスト賞作家の日明恩が舞台を双葉社に移して活躍していたことを最近知りました。舞台がちょっとずつリンクしているのでこの作品は「生田の兄貴」が主役。東京消防庁及び消防救急の薀蓄(と感じさせない)を織り交ぜつつ、今まで…

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有川浩,徒花スクモ 『図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)』 柴崎キャラ変わってね? 日明恩 『埋み火 (双葉文庫)』 坪内稔典『正岡子規の〈楽しむ力〉 (生活人新書)』 35歳で亡くなった俳人。野球が好きなことは知っていたけど、病弱をイメージし…

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雨宮処凛 『生きさせろ!難民化する若者たち (ちくま文庫)』 やっぱこれは読んでおかなきゃと思って手に取ったが、悲壮感よりも面白さが際立っていた。いや、内容はもちろん深刻なのだけれど。特に「貧乏人大反乱」の話は電車の中で思わず噴き出してしまった…

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野沢尚『リミット (講談社文庫)』 三浦哲郎 『随筆集 春の夜航 (講談社文庫)』 三浦哲郎氏は、去年の夏に亡くなりました。 氏は青森出身で、父親は早くに亡くなり、郷里の姉と母も既に亡くなっていました。つまり、氏は例の震災には合わなかったのです。氏は…

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小野不由美,いなだ詩穂 『ゴーストハント4 死霊遊戯 (幽BOOKS)』 翌日仕事だというのに、夜更かしして読んでしまった。この作品(リライト前)が、私の初小野不由美だったかもしれない。これはリライト前とさほど印象が変わらず。(リンさんの例の名台詞も…

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大崎梢『平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)』 実は先に『平台がおまちかね 出版社営業・井辻智紀の業務日誌 (ウィングス・コミックス)』を読んでいました。表現方法が違うのでどちらがいいと言うことはできませんが、マンガはキャラ立ちがよくて、エ…

児玉清さんが亡くなりました。

「児玉清さん死去」http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110518-OYT8T00056.htm(2011年5月18日 読売新聞) 最近たまたま『寝ても覚めても本の虫 (新潮文庫)』を入手していました。私にとって児玉清氏はアタック25の印象が最も強いですが、書評欄…

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倉知淳 『こめぐら (倉知淳作品集)』 壁本と紙一重の面白さ(字足らず)。褒めてます。誉めてます。大事なことなので(以下略)。この「紙一重」が重要なんです。例えばこの作品に「こんなんだったら誰にでも書けるし、アマチュアだってもっと面白い作品はあ…

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篠田節子 『聖域 (講談社文庫)』 この小説のモデルが藤本泉と知って再読。篠田節子の初期作品なので今読むと書き込みが足りない気がする。でもよかった。ますます藤本泉を読みたくなったが手に入らないのね…。 東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文…

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北森鴻 『香菜里屋を知っていますか (講談社文庫)』 香菜里屋シリーズラスト。ラストらしく、豪華なフルキャスト勢ぞろいでまさにフィナーレ!という感じ。それはいいんだけどもう、本当にもう絶対新しいものは読めないのが本当に哀しい。でもどこかに香菜里…

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連休って案外本読めないんだよね。 有川浩 『図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)』 というわけで続編。 体育会系展開の多かった「戦争」に比べると今回は情報戦というか水面下の駆け引き的な戦いが多い。郁と親の問題とか、思春期の子供が読んだ…

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近藤史恵『 モップの魔女は呪文を知ってる (ジョイ・ノベルス)』『タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)』 ちゅうわけで、中毒性のある近藤史恵。 「モップ」は基本的に日常の謎もの、でいいのかな。短編は特に、登場人物も少ないし、結末が予想できる…

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近藤史恵 『Shelter(シェルター) (祥伝社文庫)』 近藤史恵は妙に中毒性がある。…それはともかく。 大好きなシリーズだったんだけど、続編が出ていることを知ったのはつい最近で。中途半端に古いため、古本屋でも新刊書店でもなかなか見つけられず。やっと大…

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西澤保彦 『夢は枯れ野をかけめぐる (中公文庫)』 "老人問題"という紹介に手を出しあぐねていたけれど、いつもの西澤調で面白かった。 近藤史恵 『モップの精と二匹のアルマジロ (ジョイ・ノベルス)』 近藤史恵といえばこの妙に意味深なモノローグと格言(?…

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三上延『 ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)』 雨宮処凛『 ともだち刑 (講談社文庫)』 横溝正史『 迷路荘の惨劇 金田一耕助ファイル 8 (角川文庫)』

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篠田節子『仮想儀礼〈上〉』『仮想儀礼〈下〉』『純愛小説』 三浦哲郎 『夜の哀しみ〈上〉 (新潮文庫)』『夜の哀しみ〈下〉 (新潮文庫)』 小野不由美,いなだ詩穂 『ゴーストハント3 乙女ノ祈リ (幽BOOKS)』 米澤穂信 『折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)…

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『初恋ソムリエ』初野晴 『退出ゲーム』第二弾。シリーズ名は「ハルチカシリーズ」らしいです。シリーズものの第二弾だけど、これだけでも読めると思います。『退出』の時も思ったけど、ラノベというよりは、ジュブナイルな印象。つまり、軽すぎないのでラノ…

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貴志祐介 『新世界より (上)』『新世界より (下)』 貴志祐介まつり(個人的)。最新刊も近々読みます。 SFです。SFが得意でない私は、正直、辛かった。『悪の経典』のさらっと読めたのとは対照的にこれは時間かかりました。 冒頭、35歳になった主人公が手記…

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貴志祐介『悪の教典 上』『悪の教典 下』 旬のものをすっかり読まなくなって久しいですが、これは理由あって読んじゃいました。面白かった!上下巻だけど一気に読んでしまいました。 事前にネットで見た書評その他では「トリックがちゃちい」というのが多か…

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『東京島 (新潮文庫)』『ふたつの世界 アンボス・ムンドス (文春文庫)』桐野夏生 「東京」を先に読んだのだけれど、逆にすればよかった。いわゆる世間に知られている「東京島」のあらすじ部分は最初の章で終わる。解説に、この作品の成立過程が書いてあって…

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積読崩し。のはずが読書欲が喚起されて図書館に行ってしまった。 桐野夏生まつり。 『光源』『魂萌え !』『対論集 発火点』 一冊は対談集とはいえ、桐野続けて3冊は何か来るものがある。対談集は面白く読みました。林真理子とのが一番面白かったかな(笑)…

ここんとこの読了本

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 今年も更新頻度はこんな感じで行くと思います。 …ていうか、最近気付いたんだけど、私がここを更新するタイミングって、マリみての新刊が出た時と一緒な気がしてきた。 『ユタとふしぎな仲間…